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FOR STUDENTS

CURRICULUM

多職種・心理的治療の重要性を理解する段階的カリキュラム

医療系学部連携チームによる早期学習コース

医療における痛みの重要性を理解し、地域においても痛み(特に慢性疼痛)が社会的な問題となっていることを認識し、将来医療チームの一員として活躍することの重要性を理解するコースです。

  • 対象者

    名古屋市立大学医学部1年生、薬学部1年生、看護学部1年生の希望者

  • 修業年限(期間)

    1年

  • 修了要件・履修方法

    ① 講義への参加
    ② 地域医療施設における参加型グループ学習への参加
    ③ グループ研究のポスター発表の評価

  • 履修科目等

    <必修科目>
    ① 疼痛科学講義(1コマ)医療における痛みの重要性
    ② 地域医療施設における参加型グループ学習と研究(4時間)
    ③ 研究ポスター発表(1時間)

    <選択科目> なし

  • 教育内容の特色等

    大学入学後早期に医療における痛みの重要性を理解させることができる教育内容であること。また、学部を超えた交流を通じて、将来痛みにかかわる医療従事者としてチーム・相互理解の重要性を認識できる教育内容となっていること。なお、現在「名古屋市立大学医療系学部連携チームによる地域参加型学習」(平成21年度文部科学省大学教育・学生支援推進事業採択)が行われており、このシステムに連動することにより、本プログラムの開始は円滑に行うことができる点も特徴である。

  • 指導体制

    名古屋市立大学医学部教員、薬学部教員、看護学部教員

  • 教育プログラム・コース修了者のキャリアパス構想

    すべてのコース受講者が、医療における痛みは社会的・心理的面を含めた多面的な問題点があることを理解し、質の高い疼痛管理を様々な診療科や医療チームのなかで提供できる医師、薬剤師、看護師となる。

  • 受入開始時期

    平成29年4月

受入目標人数

対象者 H28年度 H29年度 H30年度 H31年度 H32年度
医学部学生 0 10 20 20 20 70
薬学部学生 0 10 20 20 20 70
看護学部学生 0 10 20 20 20 70
0 30 60 60 60 210

疼痛科学・行動科学基礎医学コース

疼痛に関連した解剖学、生化学、生理学、薬理学などの基礎医学的知識を有し、疼痛の臨床医学を修得するための土台を獲得した医学部学生を養成するコースです。

  • 対象者

    名古屋市立大学医学部2年生、3年生

  • 修業年限(期間)

    2年

  • 修了要件・履修方法

    ① 講義への7割以上の出席と客観試験への合格

  • 履修科目等

    <必修科目>
    ① 疼痛科学講義(6コマ):痛みにかかわる神経解剖学、痛みにかかわる神経伝達物質、痛みにかかわる受容体、痛みの電気生理学、痛みと生理学的反応、痛みの治療に使用する薬物の作用機序薬
    ② 実習(4コマ):痛みの解剖学、痛みの生化学、痛みの生理学、痛みの薬理学

    <選択科目> なし

  • 教育内容の特色等

    疼痛に関する基礎医学的知識を断片的ではなく、横断的に理解し、習得できる教育内容となっていること。

  • 指導体制

    名古屋市立大学医学部解剖学、生化学、生理学、薬理学の教員、薬学部教員

  • 教育プログラム・コース修了者のキャリアパス構想

    本コースの修了者は、基礎医学的な知識を十分に習得した医学部学生となり、将来的に質の高い疼痛管理を様々な診療科や医療チームのなかで提供できる医師や慢性疼痛治療を専門とするリハビリテーション医、精神科医、ペインクリニシャンとなる。

  • 受入開始時期

    平成29年4月

受入目標人数

対象者 H28年度 H29年度 H30年度 H31年度 H32年度
医学部学生 0 97 97 97 97 388
0 97 97 97 97 388

疼痛科学・行動科学臨床ベーシックコース

疼痛の科学的メカニズムや治療に関する最新のエビデンスとその限界を知り、また疼痛のもたらす情動的・心理的問題点を理解し、統合的心理療法を含めた全人的医療の重要性を認識し、医療現場で慢性疼痛患者に対し学際的治療とケアをチームの中で実践できる医療人を養成するコースです。

  • 対象者

    名古屋市立大学医学部4年生、薬学部4年生、看護学部2年生

  • 修業年限(期間)

    1年

  • 修了要件・履修方法

    医学部:
    ① 講義への7割以上の出席と客観試験への合格
    ② グループディスカッションによる問題解決型学習への参加と観察評価とグループ面接評価への合格
    ③ 選択科目講義コマ

    薬学部ならびに看護学部:
    ① eラーニングによるすべての講義の聴講
    ② 客観試験への合格

  • 履修科目等

    <必修科目>
    医学部:
    ① 疼痛科学講義(5コマ)痛みのメカニズム、痛みの薬物療法、慢性疼痛の侵襲的治療法、慢性疼痛とリハビリテーション、がんサバイバーと慢性痛
    ② 行動科学講義(5コマ):医療人に求められる心理学、痛みの心理社会的要因、認知行動療法、マインドフルネス認知療法、アクセプタンス&コミットメント・セラピー
    ③ グループワーク(1時間x3回)と総合ディスカッション(1時間x3回) 

    薬学部:
    ① 疼痛科学講義(5コマ)痛みのメカニズム、痛みの薬物療法、慢性疼痛の侵襲的治療法、慢性疼痛とリハビリテーション、がんサバイバーと慢性痛
    ② 行動科学講義(5コマ):医療人に求められる心理学、痛みの心理社会的要因、認知行動療法、マインドフルネス認知療法、アクセプタンス&コミットメント・セラピー 

    看護学部:
    ① 疼痛科学講義(4コマ)痛みのメカニズム、痛みの薬物療法、慢性疼痛の侵襲的治療法、慢性疼痛とリハビリテーション
    ② 行動科学講義(2コマ):医療人に求められる心理学、痛みの心理社会的要因

    <選択科目>
    医学部:疼痛科学アドバンス講義:麻酔科大学院講義(1コマ)、精神科大学院講義(1~2コマ)、リハビリテーション科大学院講義(1コマ)

  • 教育内容の特色等

    痛みを科学的に理解するための基本的内容に加え、痛みが慢性化する機序を行動科学的視点および精神心理学的視点から捉え、慢性痛に対する総合的治療を理解させ、社会的・心理的要素を中心とした実践的な教育内容となっていること。

  • 指導体制

    名古屋市立大学病院のいたみセンタースタッフ(麻酔科学教員、リハビリテーション医学教員、精神医学教員、緩和ケアセンター教員、臨床薬理学教員、臨床心理士、緩和ケア認定看護師、がん専門看護師等)、薬学部教員、看護学部教員、人文社会学部心理教育学科教員

  • 教育プログラム・コース修了者のキャリアパス構想

    すべてのコース受講者が社会的・心理的面を含めた総合的疼痛管理の重要性を理解し、質の高い疼痛管理を様々な診療科や医療チームのなかで提供できる医療従事者となる。一部の医師は疼痛管理の重要を理解した質の高いリハビリテーション医、精神科医やペインクリニシャンとなり、慢性疼痛治療のスペシャリストになることが期待できる。また、コース受講者は慢性疼痛に対する心理療法を専門とする臨床心理士の養成に関与することも期待される。

  • 受入開始時期

    平成29年4月

受入目標人数

対象者 H28年度 H29年度 H30年度 H31年度 H32年度
医学部学生 0 97 97 97 97 388
薬学部学生 0 50 50 50 50 200
看護学部学生 0 82 82 82 82 328
0 229 229 229 229 916

疼痛科学・行動科学臨床アドバンスコース

疼痛の科学的メカニズムや治療に関する最新のエビデンスとその限界を知り、また疼痛のもたらす情動的・心理的問題点を理解し、統合的心理療法を含めた全人的医療の重要性を認識し、医療現場で慢性疼痛患者に対し学際的治療とケアを実践できる医療人を養成するコースです。
なお、平成29年度はベーシックコース等を経ていない学生を対象とするためトライアル期間と位置付けます。

  • 対象者

    名古屋市立大学医学部5年生(一部他大学医学部学生の受け入れを目指す)
    薬学部5年生

  • 修業年限(期間)

    1年

  • 修了要件・履修方法

    ① 実習への7割以上の出席
    ② 観察評価、グループ面接評価、Objective Structured Clinical Examination(OSCE)への合格
    ③ 選択科目講義1単位

  • 履修科目等

    <必修科目>
    名古屋市立大学病院のいたみセンターにおける慢性疼痛管理実習(8時間)、術後疼痛管理チームへの参加(3時間)、慢性疼痛に対する侵襲的治療実習(2時間)、認知行動療法への参加(2時間)、多職種緩和ケアチームへの参加(2時間)、慢性疼痛における精神心理的要因グループワーク(1時間)

    <選択科目>
    疼痛科学アドバンス講義:麻酔科大学院講義(1コマ)、精神科大学院講義(1~2コマ)、リハビリテーション科大学院講義(1コマ)

  • 教育内容の特色等

    慢性疼痛の基本的診療を実践的に学び、かつ慢性疼痛に対する行動科学的および精神心理学的アプローチを実践的に学ぶことにより、総合的治療の基礎を身につけることができる実践的な教育内容となっていること。

  • 指導体制

    病院のいたみセンタースタッフ(麻酔科学教員、リハビリテーション医学教員、精神医学教員、緩和ケアセンター教員、臨床薬理学教員、臨床心理士、認定看護師等)、看護学部教員、薬学部教員、人文社会学部心理教育学科教員

  • 教育プログラム・コース修了者のキャリアパス構想

    すべてのコース受講者が社会的・心理的面を含めた総合的疼痛管理の重要性を理解し、質の高い疼痛管理を様々な診療科や医療チームのなかで提供できる医師となる。一部の医師は疼痛管理の重要を理解した質の高いリハビリテーション医、精神科医やペインクリニシャンとなり、慢性疼痛治療のスペシャリストになることが期待できる。また、慢性疼痛に対する心理療法を専門とする臨床心理士の養成に関与することも期待できる。

  • 受入開始時期

    平成29年4月

受入目標人数

対象者 H28年度 H29年度 H30年度 H31年度 H32年度
医学部学生 0 97 97 97 97 388
薬学部学生 0 5 5 5 5 20
0 102 102 102 102 408
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